【音源レビュー】PARADOX/雨宮天
【音源レビュー】PARADOX/雨宮天
1/15にリリースされた雨宮天さんの記念すべき10枚目のシングルです。
1.PARADOX
ブラスセクション主体のポップナンバーです。「ポップさ」を前面に押し出した曲は過去にも「チョ・イ・ス」や「Lilas」などがありましたが、しかし今回は何といっても楽曲の持つポップさに加え、いつもと違うかわいらしさを前面に出したキュートな歌唱の影響で実に今までにない「ポップでキュートなナンバー」に仕上がっております。そのため本人はこの曲について「新たな挑戦」と提言していました。タイアップの影響ではありますが、このような楽曲を彼女がソロ名義で歌う日が来るとは思っていませんでしたので、かなり驚きました。しかし本人も言っておりましたが、もう過去の楽曲で彼女の音楽性にあふれる「攻撃性」はもう十分にアピールできたように思えます。ソロアーティストデビュー5周年を迎えた今、確かにこれから彼女が声優ソロアーティスト雨宮天として歌い続けていく中で、楽曲の幅を広げていくというのはかなり大事なことです。音楽性の近さで言えば有名どころの声優アーティストで言えば水樹奈々さんが挙げられますが、彼女の楽曲にもポップでキュートなナンバーは何曲か存在するわけですし。この楽曲で雨宮さんの歌唱の幅広さをアピールできたし、これからのことを考えるとターニングポイントとして必要な楽曲だったと思います。そういう意味では5年間の集大成であり、これからへの通過点になった楽曲になりました。個人的にはサビのアレンジがもう一捻り欲しかったなーなんては思いますが。
02.一番星
表題曲とは異なり、「キュートさ」はないアップテンポなポップナンバーです。先日のワンマンライブでも大いに盛り上がっておりましたし、これからライブ終盤の定番曲になっていくのではと思われます。以前までだったら表題曲とは真逆の音楽性の楽曲がカップリングでは採用されていましたので、シングル2曲ともポップに振り切っているというのはかなり新鮮に感じます。
総評
2曲とも悪くはないけど、好んで再生はしないかなっていう感じです。2曲ともライブで一緒に盛り上がってナンボです。